夫の浮気が発覚して、自分の言動を反省し、夫を取り戻したいという気持ちになりました。
それまでは夫という存在が、愛する人ではなく同じ家に住む家族の一員という感覚だったように思います。
若くして子供が生まれ、子育てに傾倒し、やがてその子供たちが巣立ったと思ったら孫ができ、新しい家族や孫達のお世話を完璧にこなす事が私の役目だと思っていました。
日々の暮らしをより良くするために物理的に何をすべきかという事ばかりに囚われていたので、夫とは心を通わす必要性があまり無かったと思います。
つまり、毎月きちんとお給料を入れてさえくれれば満足という感じでした。
そのお給料を家族の為に上手くやりくりする事が妻の役目だと信じていたのです。
夫をよその女に取られて、初めて私は自分の愚かさに気付きました。
真面目で大人しいと思い込んでいた夫が、実は女好きで、残業と偽っては毎晩アパートに通っていて、こっそりあちこち遊びに出かけていたのです。
私は自分を責めました。
こんなにも家族の為と思ってしてきた事が、全て間違っていたのだと思いました。
夫は『心』を求めていたのだと思うと、居ても立っても居られない気持ちでした。
思い返せば、結婚当初、出かける事や面白い事がとにかく好きな夫でした。
そんな楽しい時を過ごしたのは、結婚前後の2~3年でした。
いつしか夫は出世して、それなりに威厳もあって、私の中で真面目で仕事一途な人というイメージにすり替わっていました。
色恋や性欲も年齢とともに失せてしまったのだろうと、勝手に思い込んでいました。
人間の根本なんてそう簡単に変わるわけないのに。
いろいろ思い返すと、戻るわけのない時の流れを激しく反省しました。
反省しては自分を責めての繰り返しでした。
私は、浮気こそした夫だけれど夫とやり直したいと思っています。
私に浮気が発覚した夫も、今は深い事情があってまだ別れられないけど、必ず戻って私と新たに時を過ごしたいと言ってくれています。
私は反省して180度態度が変わり、夫に愛情表現をする事が出来たので、夫は心から喜んでくれました。
ずっとそうしたかった、と。
この浮気騒動によって、張本人である夫も含め二人ともとても深く傷付きました。
その心を立て直すにはいつまでも自分を責めていてはいけないという事に気付きました。
自分にも確かに非がありました。
しかしそれを認めて、態度を変えたなら、もう二度と自分を責めなくていいと思います。
自分を責めると、自信が無くなります。
自信を無くすと、不安になります。
不安になると、相手を責めます。
そして責めた事を後悔して、また自分を責めます。
負のループから抜け出せなくなります。
反省したのなら、許されます。
もう自分は何も悪くないです。
夫も「お前は1つも悪くない。」と言っているのだから、堂々と胸を張って前を向いていればいいと思いました。
自分の為に、自分を許す事から始めなければならないと思いました。