不倫中の夫を残し、長期間海外に行って来ましたが、その間何をしていたのかとても気になりました。
夫に聞いたって本当のことなんか口が裂けても言わないし、かと言ってそれを調べる術もありませんでした。
いや、一つだけある。
そうです。
今までこれだけは触ったらルール違反だと思っていたスマートフォンです。
ある夜、大事そうに手の中にスマホを納めながらソファで爆睡している夫がいました。
深夜なので、このまま放っておいたら朝まで寝ちゃうだろうなと思い起そうと思った瞬間、私に何かが君臨しました。
気が付いたら夫の指でスマホをロック解除していました。
あっけなく画面が立ち上がりました。
心臓が一気に高鳴りました。
そーっとトイレに持ち込んで、恐る恐るLINEを開いてみました。
当然ですがありました。
出るわ出るわ、私の知りたかったことの数々。
震えながら画面をスクロールしましたが、とにかく大量のやり取りでゆっくり見ていられない。
なので直近のやり取りからある程度遡るところまで、自分のスマホに動画として残しました。
とりあえずやれるところまでやってあとでゆっくり見ようと思いました。
夫が起きてきたら面倒な事になります。
とにかく早く事を済ませなければならないと必死でした。
夜中にトイレで人の携帯を盗み見て、今思うと情けなかったです。
でも、なかなか不倫をやめてくれないので、私も証拠が欲しかったし、夫の真意を知りたかったのです。
この時には、うっすらと、真実を知った結果離婚することも視野に入れようと思っていたのは事実です。
だから、夫の携帯を見ることに罪悪感はありませんでした。
内容は吐き気のする事ばかりです。
しかし、この行動が夫と浮気相手を別れさせる事ができる大きなチャンスを産んでくれることになろうとは、この時はまだ知る由もありませんでした。