夫が不倫相手と事実上縁を切ってから3ヶ月が経った頃のことでした。
会社からは真っ直ぐ帰ってくるし、休日は単独では一切出かけなくなりました。
私は、新たな幸せを手に入れ、一生この人と添い遂げていこうと心に決めました。
でも、フラッシュバックや不安な気持ちはぬぐい切れませんでした。
そんな気持ちともなるべく早く決別しようと心と闘いながらの日々でした。
そんなある日、夫が専用のパソコンを付けたままお風呂に入ったので、ふと何かに取り憑かれたように、そのパソコンで夫が利用している某通販サイトを検索してみました。
夫はその某通販サイトを利用して、不倫相手にありとあらゆるプレゼントを購入し送付していたので、そこからすべてを割り出す事ができた経緯があります。
閲覧履歴も見れるので、最近はどんな物を見ているのかも知りたかったのもあり、とにかく気が付いたら見てしまいました。
容易にアクセスできたそのサイトを見た瞬間、身体中の血が逆流して一気に下降しました。
心臓は痛いぐらいに縮み上がり心拍数が一気に上がりました。
つい最近、元不倫相手のアパートにとある商品を送っていました。
素早く証拠写真を撮り、風呂から上がった夫を呼び、怒鳴りつけました。
あれほど2度と関わらないと約束したのになぜ?
どうして?
まだ繋がっていたの?
矢継ぎ早に怒号と質問を浴びせました。
結局、物を送った理由は、付き合っていた頃に支援してもらったお金があって、それを清算しなければ自分の中でずっと借りを作ったままでは嫌なので、相当額の物を送り返したというのです。
でもその品物は相手が欲しがっていた物。
そんな物を送りつけたらプレゼントと勘違いすると思いました。
夫の言う事が一気に信じられなくなりました。
そして、その一件が冷めやらぬ数日後には、会社用携帯で何度も元不倫相手に電話をかけていました。
名前を男の姓名で登録し直してありました。理由は私が見た時嫌な思いをするだろうから、でした。
見つけた私が問い詰めると、夫がその携帯を取り上げようとして揉み合い、携帯が破損してしまいました。
夫によれば、こちらから一方的にかけているだけで、相手は一度も出ない。それは見ればわかるはず、と言いました。
そんなわけありません。
でも破損してそこまで確認できませんでした。
電話をかけた理由は、相手の合鍵を持っているので、返したかったので連絡をしていた、と言います。
結局後になって、電話をしていたことが明確にわかりました。
もう、情けないやら腹が立つやら、この世の言葉とは思えないほど汚い言葉で罵ってやりました。
夫の立場でモノを言うなら、私との再構築をする為に、過去の事を綺麗さっぱりしたかったのだと思います。
しかし、グラグラ揺れている今の私にとって、それはあってはならないほどの辛い出来事なのです。
あれほど関わらないでと懇願したにもかかわらず関わりまくっていたのですから。
もう殺意を抱くほど腹が立ちました。
今度ばかりは私もおとなしく引き下がれそうにありません。
せっかくうまくいきかけていた再構築への道が、土砂崩れに遭い寸断されたような気持ちです。