夫が不倫を清算して4ヶ月が経ちました。
しかし、順風満帆とはいきません。
途中で、夫が別れた元不倫相手のボロボロの姿を見て可哀想に思い、気遣い、電話をかけていた事が判明しました。その理由は、“不倫とはいえ自分が関わった事によって体を壊した人が目の前にいる(会社ですれ違う)のを黙って見過ごすのは無責任と感じた”との釈明でした。
ただでさえ傷付きまくっていた私の心は、ようやくかさぶたになりかけた所をまた引っ掻き回されて傷口がパックリ開いたようになりました。
我慢も限界を超えました。
しかし、私は当初の目標である『夫婦再構築』を諦めきれませんでした。
そして元不倫相手と復縁する事に何のメリットも感じていない夫が、また戻るとは到底思えませんでした。
きっと深い事情があったのでしょう。
私たちはその不倫をきっかけに新婚当時のように仲良くなれました。
夫は長年の夫婦間のすれ違いによる心と体の隙間を、よその女で埋めていました。
そうする事が必要なくなったので、今は私一筋で、とても気遣ってくれています。
でも私は、夫が不倫をした事により人を信じる事が出来なくなってしまいましたから、疑いは常に心にあります。
夫と楽しい日々を過ごしていても、辛く苦しい日々の事が走馬灯のように頭の中を駆け巡ります。
ふとしたキーワードが地雷になる事はしょっちゅうです。
つまりフラッシュバックです。
夫の方は私の心に地雷がいっぱいあって、常に小爆発を起こしている事なんて知る由もありません。
私だけ胸の内が辛いなんて不公平極まりないです。
現実を受け入れる
でも、夫が不倫相手と会わなくなり、その時間を私に費やしてくれているという事実をまず受け止めました。
そして、不倫をしている間というのは、脳が現実離れしています。その上、バレたら困る緊張感なども重なり冷静さを欠いています。
その時は楽しかったであろう出来事も、いざ冷静になってみた時、何をいつどこで行ったか、何を話したかなど、どんどん忘れていきます。
妻とやり直したい気持ちが強い人ほど、過去は消し去りたくなります。男とは勝手なものですね。
過去はどうであれ、とにかく今はもう昔の夫ではないということと、新しい時間がスタートしていると思うようにしました。
夫に気持ちを話す
夫は過去を振り返らない人なので、私がフラッシュバックに悩んでいる事を(穏やかに)話すと、「辛い思いをさせて申し訳ない。」と言いながら、「前を向いていこう!」と言います。
あなたが言う事!?と突っ込みたくなりますが、夫の中では不倫をした事など完全に消し去られており、私との未来に気持ちが向いている事がよくわかりました。
自分だけ過去に振り回されるなんてバカバカしいと思いました。
でもフラッシュバックに悩まされる自分の心は否定しません。
そんな時は夫に
「今ね、こんな風に考えちゃってる。」と報告みたいにしています。
決して声を荒げたり取り乱す事はしません。
自分だけいい子になって我慢していると、いつか大爆破してしまいます。
まるで、同級生の男子に相談するように、話しています。
(くどくならない程度に…)
その内、頑張ってくれている夫にもなんだか申し訳なくなってきます。
そうやって少しずつ嫌なものを剥ぎ取っていく感覚です。
夫の頭の中は過去を振り返らない
私は自分で調べた事や聞いたことが頭から離れず、あれこれ辛いあの時に戻ってしまいますが、夫の頭の中は一歩も過去に戻っていません。
男性の脳は非常に現実的で、夢みたいなことはあまり考えません。
反対に女性は夢や妄想の世界に浸ることが上手です。
夫が不倫をやめて戻ってきたのなら、まず相手との事を振り返って妄想に浸るなんてことはありません。
それより、妻と今度どこに行こうとか、何をすれば喜んでもらえるか、など前向きに考えています。
フラッシュバックに悩んだら
『今、目の前にいる夫は私が幸せになる為に存在している。』と思うようにしています。
過去は変えられないけど、済んだことです。
過去=今ではないんです。
今=幸せなんです。