夫が不倫をしている事が分かり、誰かに聞いてもらいたいと真っ先に友人に相談する場合、一呼吸置いて、心構えを胸に刻んでから行動して下さい。
困り事を相談された人というのは、話しを聞いてあげるという事以外に、「この人を救ってあげたい。その方法も教えてあげたい。」という気持ちになります。
人を救う方法はいろいろありますが、物やお金で解決しにくい心の問題となると、千差万別でカウンセラーでも難しい場合があります。
まず夫の不倫について2人の友達に相談したとします。
「かわいそう。あんなに家事育児頑張っていたのにね。悔しくて裏切られた気持ちだよね。すごくよく分かるよ。私、探偵と弁護士知ってるから紹介するよ。まずは証拠集めしようね。それができたら慰謝料請求しようね。」
「そんな事があったのね。辛かったでしょう。それで、あなたはどうしたいの?」
A子は不倫をするパートナーとは一緒に暮らせないというポリシーの持ち主です。
一方B美は人の意見に左右されない強い信念の持ち主です。
一見解決策を提案してくれているA子の方が頼りになる感じがしますが、A子は相談者の気持ちはお構いなしです。目の前にある困り事を消し去れば楽になれると思っています。
B美は自分の気持ちが最優先だという事をよくわかっています。他人がとやかく言うより、自分がどの道へ進みたいかによって取るべき行動が違うと思っています。
自分の人生は人に決めてもらうものではありません。
自分で納得してやり抜いた事こそ真の価値があるのです。
他人に害を与えず自分が幸せになりたいと心から願えば、その気持ちは最優先され、願いは叶います。
したがって、夫が不倫をしたけれど、大好きだし離婚は絶対にしたくないと決めたなら、それを叶える方法を選ぶべきです。
第三者に話しを聞いてもらう事は決して悪い事ではありません。むしろ悩みを打ち明けただけで心が軽くなる事もあります。
ただし、人によって見解が様々なので、その意見に自分の本心がかき消される事があってはいけません。
第三者の話しを聞いていると、「それもアリかなぁ」とか「私の考えは間違ってるのかな」などと本当にやりたい事から遠ざかることがあります。
あくまでも他人の意見として、客観的に聞くぐらいの気持ちでいることを忘れないで下さい。
もし相談したいのであれば、中立の立場で意見してくれる専門家をお勧めします。